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基本情報

 

1.面積 約43.74万平方キロメートル(日本の約1.2倍)
2.人口 約3,296万人(2011年推定:世銀)
3.首都 バグダッド(人口約500万人~600万人)
4.民族 アラブ人(シーア派約6割,スンニ派約2割),クルド人(約2割),トルクメン人,アッシリア人等 

5.言語 アラビア語,クルド語(共に公用語)他

6.宗教 イスラム教(スンニ派,シーア派),キリスト教他

 

 

 

難民

 

イラクでは2003年にフセイン独裁政権が倒されたが、異なる宗派や民族が武力で激しくぶつかり合う内戦状態が続いている。イラク周辺のシリアやヨルダンには、家族を殺されたイラク人や、拉致、拷問に遭って命からがら逃げてきた多くのイラク人が、難民として避難生活を送っている。また、2011年1月現在、イラク国内では155万人の人々が国内避難民として避難を強いられている。

2010年3月に行われた総選挙後も新政権樹立が難航しており、いまだ多くの帰還民や国内避難民は、散発的に起きる暴動、公共サービスの欠如そして高い失業率といった非常に困難な状況にある。

大規模な開発と経済的な再建計画により経済基盤の建て直しが進んでいるものの、基本的サービスが利用できる機会は少なく、雇用の確保も難しい状況にある。そのため、今もなお帰還民や国内避難民は人道支援を切に必要としている状況が続いている。

また、 仕事もないまま避難生活が長引くにつれてイラクから持ってきたわずかな蓄えが底をついた人々や、治安が回復したと聞いた人々がイラクに帰還し、2008年から2009年で、国内避難民35万人と6万人近くの難民が自発的に帰還したが、2010年前半時点はでその数は国内避難民6万人、難民1万6000人と、帰還する人の数は減少している。

ヨルダンで避難生活を続ける多くのイラク難民の多くがUNHCRに難民登録を行なっていないため、ヨルダンのイラク難民の数は正確には把握されていないが、推定で45万人から50万人いると考えられている。ほとんどの難民や庇護申請者は都市部に住み、コミュニティからの支援を得るのが難しいのが実情だ。働く権利がないため、多くの人々は貧しい生活を送っている。彼らは脆弱な立場にあり、大多数の人々が支援と暴力や搾取からの保護を求めている。

シリア国内でUNHCRの難民登録を申請するイラク人の数は減少してはいるものの、月々の登録者数は今もなお何千もの人数に達する。2010年1月現在、シリアで避難生活を続けるイラク難民は推定で約75万人、そのうち約17万人がUNHCRからの支援を受けている。

 

 

 

治安

 

 イラクでは,地域によって脅威の度合いは異なるものの,政府機関,治安組織,宗教関連施設,民間人等に対する攻撃や爆弾テロ等が頻繁に発生している。特に,2013年4月以降は,首都バグダッド,イラク北部(クルディスタン地域を除く),中部を中心に,大規模テロ等が連続的に発生するなど極めて厳しい情勢が継続している。

 

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