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基本情報

 

1.面積 82.4万平方キロメートル(日本の約2.2倍)
2.人口 228万人(2010年:世銀) 人口増加率1.8%(2010年:世銀)
3.首都 ウィントフック(人口:28万人(2001年現在))
4.民族 オバンボ族、カバンゴ族、ダマラ族、ヘレロ族、白人他
5.言語 英語(公用語)、アフリカーンス、独語、その他部族語
6.宗教 キリスト教、伝統宗教
7.国祭日 3月21日(独立記念日)

 

 

 

経済

 

ダイヤモンド・ウラン等の豊富な地下資源、国際的にも関心を集めている同国南部沿岸沖の天然ガス田、世界有数の漁礁、牧畜に適した温暖な気候等、サブ・サハラ・アフリカ諸国の中でも高い潜在力を有しており、自由で開かれた経済体制作りをめざしている。

ナミビアは、貧困層と富裕層の二重構造となっており、北部では労働人口の約7割が農業に従事しているが、農民の年間所得は280ドル以下といわれている。また、大部分の農民は養分の少ない土壌で天水に頼った鋤鍬による粗放農業を営んでいるため、その生産性は非常に低い。同国の穀物自給率は26%程度である。このような状況の下、ナミビア政府は食糧の増産のため貧困農民を対象に、肥料及び農業機械の購入に必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

 

 

 

教育問題

 

ナミビアの首都ウイントフックの郊外にある公立の中学では、教師が基本的な教材のないことを嘆く。だが、カバンゴの教師の状況はさらにひどい。学校には水道もトイレもない。洪水が起きやすい雨期には欠席者が増えるだけでなく、校舎が水浸して壊れそうになり、木の下で授業をすることもある。「合格率が低いのは仕方がない」と教師はいう。

 全国ナミビア教職員組合協会(NANTU)のP. ハイングラ事務局長は、ナミビアの2万人の教職員の多くが、仕事を辞めたいと考えているという。他の公務員に比べれば給与はいいが、教育環境の劣悪さが原因である。そのために優秀な教師が減っている。

 公立の学校を辞めて私立の学校に移るばかりではなく、準国営および民間企業に勤務するものもいる。教師には住居と通勤手当が支給されるが、満足のいくものではない。多くの公立の学校では50人学級もざらである。

 NANTUによると、毎年2,000人の教師が辞めているが、大学を卒業して教師になるものは年に1,200人しかいない。ナミビア政府も教育分野の問題を認めていて、アマティラ副首相は最近、優秀な教師がよりよい待遇を求めて教職を離れることに関して政府の懸念を表明した。

 2006年度の国家予算20億ドルのうち文教予算は5,200万ドルで、予算に占める割合は大きいが、その90%は教師の給与になり、校舎、教材、設備にはほとんど回らない。だが優秀な教師は足りず、教室も足りない。成績の悪い生徒も進級させるしかない。

 今年12年の学校教育を終えた生徒の最終試験で、1万3,850人の受験者のうち大学入学資格を認められたのは2,840人だけだった。大学側も学生の質の低下を嘆いている。政府は昨年から教育分野の活性化に乗り出し、新しい教育研修分野改善計画(ETSIP)により、質の高い教育を受けた国民の輩出を目指している。だが資金不足も指摘されている。

 

 

 

貧困

 

ナミビアは、貧困層と富裕層の二重構造となっており、北部では労働人口の約7割が農業に従事しているが、農民の年間所得は280ドル以下といわれている。また、大部分の農民は養分の少ない土壌で天水に頼った鋤鍬による粗放農業を営んでいるため、その生産性は非常に低い。同国の穀物自給率は26%程度である。

南アフリカの隣国ナミビアで、30年ぶりの大干ばつに襲われ、国民の3分の1にのぼる78万人が食料不足に、10万人以上の子どもが栄養不良に陥る危機にあるという。ナミビア政府はすでに5月の段階で緊急事態宣言を出していたが、十分な支援が集まっていない。

ナミビアは90年に南アフリカから独立。人口200万人。農業は主要な産業ではないが、国民の約30%が自給農業に頼って暮らしていると言われている。ダイアモンドなどの鉱山資源が豊富ではあるが、国民の4分の1が貧困層。

 

 

 

内政

 

複数政党制がとられているが、南西アフリカ人民機構(SWAPO)が下院議席の約8割(72議席のうち55議席)を占め圧倒的な強さを誇る。ポハンバ政権は、汚職の撲滅や不要経費の支出削減などガバナンスの改善、白人から黒人への土地再分配、HIVエイズ(国内のエイズ感染率は21.3%)等の開発課題を抱えており、これら課題の克服に向けた取組を強化している。

 

 

 

HIV

 

ナミビア人の平均寿命は51.24歳である。(2009年調査)
1991年調査では61歳。2003年調査では42.77歳。そして、2009年調査では51.24歳である。
この数値はHIV感染率と密接に関わっている。
世界的にHIVが広まり、ナミビア人平均寿命が下がり、その後HIV/AIDS啓発運動、抗HIV薬の無料配布により現在の数字にまで回復した。
しかし、依然、ナミビアのHIV感染率は世界で上位に位置し、人口の15~28%(2008年)となっている。
世代別では30~34歳のHIV感染率は27%(2008年)と信じられない程高い数値となっている。この世代の3、4人に1人はHIVポジティブである。

周りを見てみると、HIVに関する知識は日本人以上である。
コンドーム、抗HIV薬の無料配布、HIV/AIDS啓発運動など十分程対策は取られている。
しかし、問題は性に対してオープン過ぎる国民性にある。

 

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