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シエラレオネの現状

シエラレオネ

基本情報

 

1.面積 71,740平方キロメートル
2.人口 約600万人(2011年、UNFPA)
3.首都 フリータウン(FREETOWN、約183万人、世銀アトラス)
4.民族 メンデ族、テムネ族、リンパ族、クレオール(黒人と白人との混血)
5.言語 英語(公用語)、メンデ語、テムネ語他
6.宗教 イスラム教60%、キリスト教10%、アニミズム信仰30%

 

 

 

内戦

 

シエラレオネは西アフリカで、約10年にわたる内戦があった。その紛争の最大の理由はこの国にあったダイヤモンドであり、革命統一戦線という反政府軍はそのダイヤの鉱脈を抑え、武器を買い勢力を拡大した。そのさなか、村々を襲い略奪し、子供を誘拐しては薬漬けにしてライフルを握らせ戦闘に放り込むということをくりかえした。体の頑丈な大人はダイヤの採掘のために奴隷のように働かせ、そうでないものは腕を切り落とされる等の拷問を受けるか、さもなくば殺された。
 少年兵のなかには復讐のために自ら志願する子供もいる。政府軍の中にも多数の少年兵がおり、その大半はやはり麻薬などの薬物を与えられ戦闘に参加していた。
 

紛争後のゲリラたちの武装解除の指揮を取った経験をもつ伊勢崎賢治という人物がその著書「武装解除」の中で語られた少年兵たちは、日常的に略奪、殺人、レイプなどを行い、時には妊婦の腹を裂いて胎児が男の子か女の子かをその日の酒一杯を賭けて賭け事を楽しんでいたこともあるという。

 

 

 

内戦の傷跡

 

1991年、政府の汚職とダイヤモンドなどの鉱物資源をめぐって内戦が勃発。2002年、10年に渡った紛争は終結したが、人口の3分の1が土地を追われ、数千人もの人々が手足を失った。治安は崩壊し、武器や麻薬の密売、犯罪が横行している。識字人口は35%、平均寿命は40歳。リベリアから6万人が避難生活を送っている。

 

 

 

貧困から復興へ

 

国民の7割が貧困ライン以下の生活を余儀なくされており、賃金格差が激しい極めて貧しい国であるが、豊富な天然資源の輸出で、経済は回復に向かっている。

2007年6月、国際農業開発基金(IFAD)はシエラレオネの農村地区の若者、特に元兵士や、性的搾取の犠牲となった女性、シングルマザーを対象に、マイクロローンの形で1千億ドルの支援を決定した。

 

 

 

女性の人権、FGM

 

憲法では性差別が禁止されているが、実際は女性は教育、医療サービス、就職、その他社会面でも差別されている。読み書きできる女性はわずか24%しかいない。生きるための売春婦もかなり多い。女性が差別を受ける度合いは各民族の慣習で違ってくる。それでも少数の教育を受けた女性たちは社会活動に熱心で、政府に働きかけている。与党であるシオラレオネ人民党(SLPP)も女性の地位向上を目指している。

FGMはほぼ全域で行われており、90%の女性が施術を受けているといわれている。多くのNGOが啓蒙活動を行っているが、FGMへの根強い信仰があり、難航している。法律でも禁止されていない。

紛争中、女性や子供たちが兵士に誘拐され、レイプされていた。男の子は兵士にされた。10万人の女性がギニアに逃げたが、そこでも彼女たちはレイプされていた。家庭では妻が夫に殴られるのは日常的だが、警察は介入しようとしない。

 

 

 

環境破壊

 

急激な人口増加で、樹木伐採による森林破壊、放牧地の拡大と焼き畑農業による土壌浸食、過剰漁業など、環境破壊が懸念されている。

参照
 
外務省  http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/s_leone/index.html
 
内戦の傷跡・貧困から復興へ・女性の人権、FGM・環境破壊
http://charity.japanteam.net/StateOfAfrica.htm#sierraleone
貧困から復興へ
内戦の傷跡
ないせん
基本情報
女性の人権
環境破壊
さんしょう
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