基本情報
1.面積 188万平方キロメートル(日本の約5倍)
2.人口 3,432万人(2011年)
3.首都 ハルツーム
4.人種・民族 主としてアラブ人,ヌビア人,ヌバ人,フール人,ベジャ人等。
5.言語 アラビア語(公用語),英語(公用語)
6.宗教 イスラム教,キリスト教,土着宗教
人道危機
スーダン政府に支援されたジャンジャウィード軍は、組織的に女性や少女をレイプし、手足を切断し、村や畑を焼き払い、井戸に毒を入れていた。世界的な食糧と燃料価格の高騰は、難民キャンプでの人道支援も困難にしている。食料も援助物資も不足しており、輸送価格の高騰で、支援を断念するところもでてきている。
女性の人権
女性への暴力、売春が増大している。政府や政府系組織が、女性たちをメイドとして売買しているとも報告されている。新憲法では性差別が禁止されたが、実施にはいたっていない。女性の識字率は51%。
FGMは特に北部で盛んで、90%の女性に行われており、外性器の切除と陰部封鎖(infibulation)という最も危険なタイプである。FGMを禁止する法律はない。 国連の支援を受けて2つの現地NGOがFGM廃止活動をしており、都市部において若干、施術を廃止したり、最も簡素なタイプに移行したりなどの効果がみられる。
人身売買
スーダンの女性、子供、男性とも、強制労働や性的搾取の目的で売買されている。またエチオピア女性がスーダンへ、またはスーダンを経由して売られている。少年は中東、特にカタールやアラブ首長国連邦にラクダ騎手として売られている。少女たちは国内でメイドや売春婦として売られている。スーダン国内でも、若干の少女が売春婦として、難民キャンプへ売られている。
政府軍によって捕らえられた女性や子供たちが、スーダン中央、北部に連行され、リビア人に買われているという報告がある。 ウガンダ反政府軍LRAは、スーダン南部の子供たちを誘拐し、コックやポーター、兵士に仕立て上げている。またLRAは、武器の代金としてスーダンの武器商人に少女を渡していたとも報告されている。 ダルフール紛争でもスーダン政府軍や反乱軍は子供たちを利用している。
この数十年の内戦で、数千人もの黒人民族ディンカの女性や子供たちが、アラブ系バッガーラ族の奴隷にされ、強制労働を強いられ、性的虐待を受けてきた。2005年停戦後はバッガーラ族によるディンカ人の誘拐は報告されていないが、他の民族間での誘拐が南部で引き続き起きている。
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スーダンの現状
スーダン